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「ウォーキング・ウィズ・エネミー」 |
実在の人物「ピンチャス・ローゼンバウム」をモデルした戦争サスペンス「ウォーキング・ウィズ・エネミー」見てきました!
作品紹介
予告
あらすじ
1944年、ナチス・ドイツ同盟国のハンガリーは戦火を免れていたが、国家元首ホルティが連合国との講和を模索していることに気づいたナチス軍がブダペストに侵攻、アイヒマン指揮下でユダヤ人の一掃作戦に乗り出す。労働奉仕に収監された青年エレクは収容所から逃亡し、離散した家族や仲間を探し出すことを決意。愛する女性ハンナの助けでナチス将校の制服を手に入れた彼は、ナチス兵に成りすまして大胆な行動に出る。
所感
成りすましと実在の英雄
本作は実話をもとにした物語。
主人公はナチスの将校に成りすまし、多くのユダヤ人を救い出します。
そのモデルとなったのが、ピンチャス・ローゼンバウム(Pinchas Rosenbaum)。
ハンガリー生まれのユダヤ人で、第二次世界大戦中にナチスやハンガリー親衛隊の制服を着てユダヤ人を救出した実在の人物です。
偽造書類を使い、制服をまとって強制収容所や拘束現場に入り込み、人々を解放するという大胆な行動を繰り返しました。
彼の勇気と行動力は、シンドラーや他の救出者と並び称されるべきものであり、歴史に残る英雄と言えます。
映画が史実にどこまで忠実かは別として、この題材自体が持つ力強さは確かです。
違和感を覚えた部分
最初の1〜2回の成りすましは、緊張感にあふれドキドキもの。
しかし物語が進むにつれて繰り返し同じ手を使う主人公に、
「さすがにもうバレるやろ……やめとけ!」
とツッコミを入れたくなります。
また、ナチス将校たちがなぜ気づかないのか? という点も疑問。
単に人混みに紛れる程度なら理解できますが、主人公は高位の将校に成りすまし、飲み会や会合で長時間会話をするシーンまで描かれています。
そのために必要な知識や下準備の描写がほとんどないため、リアリティとしてはやや違和感が残りました。
まとめ
全体としては、「感動+サスペンス」要素を兼ね備えた作品。
強くおすすめ!とまでは言いませんが、史実を題材にした人間ドラマが好きな方、特に『シンドラーのリスト』のような作品に惹かれる人には、十分に観る価値のある映画だと思います。
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