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| 「アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件」 |
あらすじ
グレッグが経営する会社「アリバイ・ドット・コム」。事業内容は、秘密裏に依頼人の完璧なアリバイを作り、トラブルを回避すること。依頼は後を絶たず、業績は順調にアップしていた。そんな中、グレッグは恋人フローの両親に挨拶をするため彼女の実家を訪れるが、フローの父親ジェラールはグレッグの顧客だった…。 (出典:Amazon)
所感
――フランス製ドタバタコメディ、ここに極まる!
面白い!
フランス映画には個人的に“当たり外れ”のイメージがあったのですが、これは完全に当たり。
アリバイ作成会社を営む青年グレッグは、恋人にプロポーズしようと決意。
しかし、その矢先に舞い込んだ顧客が彼女の父親だったという地獄の展開から物語は転がり落ちます。
嘘を守るための嘘、さらに嘘。それを上回る事故と誤解。
ベタなのに、新鮮で、なんだかんだで愛せる登場人物ばかり。
まさに“ヨーロッパ版ジャッキー・チェン meets Mr.ビーン”のようなハチャメチャさです。
不倫のアリバイを作る会社を経営する主人公の“顧客”が、まさかの彼女の父親だった――というド直球ベタネタで、ここまで笑わせてくれるとは思いませんでした。
ギャグのテンションは常にMAX
・動物愛護団体の眉がピクリと動きそうな虐待ギャグ
・スターウォーズをはじめ、映画パロディの応酬
・猫が“金●”に噛みつくタイプの容赦ない下ネタ
フランス映画=ウィットと会話劇…というイメージが完全に覆る、あまりに分かりやすいバカ全開スタイル。
でもそれがいい。むしろ安心する。
(※あくまで個人のイメージです)
格闘技ファンの心を掴む、ヴァンダム愛
何度も登場する“例のとび回し蹴り”。
ジャン=クロード・ヴァン・ダムへのオマージュがほんと嬉しい!
本人出演こそないものの、過去映像が使われるだけでテンションが爆上がり。
日本独自の“ヒャッハー!”シリーズ
原題も内容も直接つながりはないものの、日本では勝手にシリーズ扱い。
ただし監督・主演が同じフィリップ・ラショーなので、ノリとテンションは同じもの。
まとめて観れば、笑いのボリュームが一気に増します。
監督は“フランスのお笑いチーム”出身
今回の作品がここまでバカを振り切って面白い理由――
それは監督フィリップ・ラショーが 人気お笑い番組「La Bande à Fifi」出身 だから。
ラショーを中心とするこのメンバー、“映画畑の人”ではなくもともとコメディを専門職としている人たち。
フランスでは珍しい、純粋なコメディ集団なんです。
つまり彼らの映画は、
フランス映画の伝統とはまったく別ルートで生まれた、
“笑いだけに全振りする”稀有なスタイル。
納得ですよね。
だから動物ギャグも下ネタもパロディも遠慮なくぶっ込める。
そりゃ面白いわけです。
まとめ
『アリバイ・ドット・コム』は、
フランスのお笑いチームが全力で作った“ドタバタ100%の笑いのカオス”。
フランス映画に慎ましい芸術性を求めると肩透かしですが、
「今日は何も考えずに笑いたい!」という日にドンピシャ。
気軽に、そして全力で笑える一本でした。
作品データ
映像データ
原題 Alibi.com製作年 2017年
製作国 フランス
上映時間 90分
スタッフ
監督フィリップ・ラショー脚本フィリップ・ラショー
ジュリアン・アルッティ
ピエール・デュダン

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