作品紹介
予告
あらすじ
香港から友人に会うためにタイを訪れた15歳のウィンチーがパタヤで何者かに誘拐された。娘が誘拐されたとの連絡を受け、自身の手で誘拐犯から娘を助け出すことを決意した香港の警察官リーは、パタヤ警察のチュイに頼み、事件捜査チームに加わる。犯人グループは国家がらみの臓器密売組織であることが判明。さらに警察内部にも仲間がいることをつきとめたリーとチュイは、チュイの同僚タクを加えた3人だけで組織に乗り込んでいく。
所感
アジア版「96時間」的お父さん無双
リーアム・ニーソン主演の「96時間」を思い出させる、いわばアジア版“お父さん無双”映画。
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リーアムお父さん無双の「96時間」 |
舞台はタイ。怒涛のアクションと復讐劇が織りなす物語は、最後まで容赦なくハードに突き進みます。
ただし「96時間」と違うのは、エンディングに待っているのがハッピーではなくバッドな結末である点。
最後の最後までハードな話なのが特徴的でした。
トニー・ジャー参戦のインパクト
今回の見どころのひとつは、香港アクションに「マッハ」シリーズのトニー・ジャーが参戦していること。
冒頭から圧巻のアクションを披露し、「うおっ!」と血をたぎらせてくれるのですが…残念ながら早々に退場。
まるで「エグゼクティブ・デシジョン」でのスティーブン・セガールのような扱いで、もっと観たかった!という物足りなさが残りました。
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スティーブン・セガールが雑な扱いの エグゼクティブ・デシジョン |
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ビタヤ・パンスリンガムの不完全燃焼
さらに、以前「オンリー・ゴッド」で異彩を放ったビタヤ・パンスリンガムも出演。
しかしこちらもあまり目立たず。
せっかくの豪華キャストだけに、もっとアクションで絡んでほしかったなという願望的な残念感もありました。
ハードなアクションの迫力
とはいえ、全体を通してのアクションは痛烈で見応え抜群。
銃撃も肉弾戦も、とにかく「痛そう!」と思わせる迫力がスクリーンから飛び出してきます。
軽いうんちく
「SPL」シリーズは、2005年の香港映画『SPL/狼よ静かに死ね』(サモ・ハン出演)から始まった作品群。
日本では知る人ぞ知る人気シリーズで、今作はその流れを汲みつつ舞台を香港からタイへ移し、アジア圏アクションのクロスオーバーを狙った意欲作とも言えます。
まとめ
総じて、アクション好き・ハードボイルド好きにはたまらない一本。
「お父さん無双」の系譜にアジア的な苦みを加えた、通好みのアクション映画でした。
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