「スカイライン 奪還」 |迷作だけど憎めない!愛すべきSFアクション|原題:Beyond Skyline

   迷作SF「スカイライン 制服」の10年ちかくぶりの続編「スカイライン 奪還」見てきました!

作品紹介

予告

あらすじ

地球に出現した謎の未確認飛行物体により、人びとは次々と地上から吸い上げられていった。その結果、地球はわずか3日間で謎の生命体に征服されてしまった。息子のトレントとともに宇宙船に吸い込まれたロサンゼルス市警の刑事マークは、エイリアンへ変貌を遂げながらも人間の心を残していたジャロッドとの共闘によって、宇宙船の破壊に成功する。内戦が続くラオスに墜落した宇宙船から、ジャロッドの娘ローズとともに脱出したマークは反政府組織のボス・スアと共闘し、エイリアンに対抗する手がかりを見つけ出す。しかし、アジトの周辺はすでに大量のエイリアンたちに取り囲まれていた。(出典:映画.com)

所感

前作の衝撃エンディングから約10年!まさかの続編に驚愕

1作目である『スカイライン 征服』をご覧になった方なら共感していただけると思うのですが、

前作は映像のクオリティこそ高かったものの、ストーリー展開にはかなり賛否両論ありましたよね。しかも最後は、脳髄をもぎ取られて侵略者のロボット兵器に改造された主人公が、まさかの自力で意識を取り戻して反撃を開始する…という、まるで週刊少年ジャンプの打ち切り漫画のようなぶっ飛びエンディングでした。

前作の公開は2010年。『アバター』や『アベンジャーズ』などのVFXを手掛けた敏腕クリエイター、ストラウス兄弟が監督したことでも話題になりましたが、まさか10年近くの歳月を経てあの続きが観られるとは夢にも思っていませんでした。ちなみに今作は、前作で脚本を務めたリアム・オドネルが直々にメガホンを取っており、シリーズへの異常な愛と執念を感じざるを得ません。

宇宙人相手に肉弾戦!?『ザ・レイド』最強コンビの参戦

当然、前作のSFサバイバル路線を引き継ぐのだと思っていたら、今作はとんでもない隠し玉を用意していました。なんと、インドネシア発の超絶アクション映画「ザ・レイド」で世界を熱狂させた主役と悪役のコンビ、イコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンが堂々の参戦を果たしているんです!

「イコ・ウワイス」「ヤヤン・ルヒアン」が暴れる「ザ・レイド」
「イコ・ウワイス」「ヤヤン・ルヒアン」が暴れる「ザ・レイド」


どういうこと?ハイテク宇宙人相手に格闘戦でもするの?と疑問に思うかもしれませんが…はい、バッチリするんです!!彼らが東南アジアの伝統武術であるシラットを駆使して、強靭なエイリアン相手にステゴロで立ち向かう姿はまさに圧巻。

正直なところ、この二人を気持ちよく暴れさせるためだけに舞台をラオスに移したとしか思えない強引な展開には笑ってしまいますが、ここまで見事に別ジャンル(カンフー映画)へ振り切ってくれると逆に清々しく、細かい設定はどうでもよくなって許せてしまいます。

特撮ファン必見!カオスすぎるラストバトルと謎のゴア表現

さらに見逃せないのが、物語のクライマックスです。ラストシーンは、手前で人間サイズの熱い格闘アクション(仮面ライダー的なバトル)が繰り広げられている真後ろで、巨大なエイリアン同士の大怪獣バトル(ウルトラマン的なバトル)が同時進行するという、特撮ファンも驚きの贅沢な構図になっています。

おまけに、なぜか無駄にグロテスクな描写も健在。全編を通して、なんだこりゃ!と声に出してツッコミを入れたくなるシーンの連続なのですが、気がつけば僕の心にしっかりと強烈な爪痕を残していきました。

総評:迷作だけど憎めない!愛すべきSFアクション

結論として、前作を観ていない人は完全に置いてけぼりを食らいますし、前作以上に話の展開には迷作感が漂っています。そのため、万人に手放しでおすすめできる優等生な映画ではありません。しかし、個人的にはこの突き抜けたバカバカしさ(もちろん褒め言葉です)は、SFアクションとして大いにアリな一本です。

ただ一つ残念な点を挙げるなら、ヤヤン・ルヒアンの扱い方でしょうか。せっかくの世界的アクションスターなのに、キャラクターとしての活かし方が少しもったいなかったように感じます。登場のさせ方も少々雑だったので、もしさらなる続編があるのなら、彼のポテンシャルを120%引き出した大暴れに期待したいところです。

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