映画日記「いぬやしき」



「GANTZ」でおなじみの奥 浩哉の人気コミックの映画化「いぬやしき」見てきました!

あらすじ

会社や家族から疎外されている、定年を目前に控えた初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎。医者から末期がんによる余命宣告を受け、虚無感に襲われた犬屋敷は謎の事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わる。犬屋敷と同じ事故に遭った高校生の獅子神皓も犬屋敷と同様に人間を超越した力を手に入れていた。自分に背く人々を傷つけるためにその力を行使する獅子神。獅子神によって傷つけられた人たちを救うためにその力を使う犬屋敷。強大な力を手に入れた2人の男たちのそれぞれの思いが激しく交錯していく。

所感

よかった!期待値以上!

評価分かれて常にバッシングの対象となる、コミック原作作品ですが
そこは原作あり作品を次々とてがけ、特にコミック原作の「アイアムアヒーロー」でもいい仕事していた「佐藤信介」監督。
今回も安定の出来栄え!ほんと丁寧です!

一部のドラマ部分除くと、ほぼ満足点です。
特にラストの東京のビル街でのバトル部分!
「板野サーカス」のごとく大量のミサイルが、軌跡をのこしながら次々とビルを破壊するシーンなんて最高!
そして、「犬屋敷」、「獅子神」のトランスフォーマのようなカシャカシャ変形するメカ描写。わかってます!愛を感じます。

残念なのは一部のドラマ部分、話の大部分を映画の尺で表現するためいろいろ端折るのはしかたないのですが、そのせいでいろいろ雑にみえるとこがありました。

特に正行と犬屋敷の出会い部分の端折られ方がすごく雑!
原作では、犬屋敷の存在に気づいた直行が、犬屋敷を呼ぶために、わざと助けを呼ぶ芝居をするというものでしたが
今回は、獅子神の行動に恐れをなした直行が神に祈るという安直なもの。
しかも独り言で「神様お願いします」って!
そんなセリフ今どきある!?
そこから実際の出会いのシーンまで、急に出来の悪い昭和のSFをみているようなやすっぽい印象をうけました。気のせいかそこだけ俳優の演技も気が入ってないように感じたのは僕だけでしょうか・・。

他にも、獅子神の「闇」への近づきや、善悪の揺れの表現も省かれてるせいで、獅子神自体のキャラクターの深みが感じられにくくなっていましたが、この部分は佐藤健の演技と雰囲気でカバーされてます(佐藤健に拍手です)。

キャストのことでいうと、メインはもちろんわき役もほぼはまり役!
悪いとこ無し!
わき役刑事役に「伊勢谷友介」を使ってたり(わき役に見えない!)ほんと豪華。

特に僕は、いぬやしきの妻役の「濱田マリ」さんが印象に残りました。
私は「モダンチョキチョキズ」の頃の印象が強い世代なので、こんな感じのおばちゃん役する年なんやなーとちょっと感慨深いものもありました。

感慨深さついでに「モダンチョキチョキズ」youtube探してたらその前のイカ天時代の「砂場」がでてきた!あいかわらずyoutube凄いなー。

ということで原作ファンも満足できる、そして日本のSFアクションの今後にも期待できる1作だと思いました!

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