作品紹介
予告
あらすじ
所感
実話ベースだからこそ惹き込まれる!正反対な二人の旅
本作の所感としてまずお伝えしたいのは、なんといっても実話ベースというところが最大の魅力だということです。天才黒人ピアニストのドクター・シャーリーと、イタリア系用心棒トニー・リップ。まったく住む世界の違う二人が、黒人用旅行ガイドブックであるグリーンブックを頼りにアメリカ南部を旅するバディ・ロードムービーとして、笑って泣ける素晴らしい仕上がりになっています。
誰だか分からない!?ヴィゴ・モーテンセンの驚異的な役作り
そして最初にびっくりしたのは、主人公トニーを演じたヴィゴ・モーテンセンの容姿です。私にとってヴィゴといえば『ロード・オブ・ザ・リング』の孤高の戦士アラゴルンのイメージ。あのシュッとしたイケメンの登場を期待していたのですが、いつまでたっても画面にアラゴルンはでてきません。
あれ、このごっついおじさんがヴィゴ!?と気づいた時の衝撃といったらありません。なんと彼はこの役のために、ピザやホットドッグなどを爆食いして約20キロも増量したそうです。あのワイルドなかっこよさを完全に封印した凄まじい役者魂、彼の変貌ぶりだけでも一見の価値ありです。
アカデミー賞の裏話!スパイク・リー監督が怒った理由とは
この作品を語る上で外せないのが、第91回アカデミー賞での有名なエピソードです。見事に作品賞に輝いた本作ですが、実は発表の瞬間、会場でちょっとした波乱がありました。
『ブラック・クランズマン』で同じくノミネートされていた黒人映画監督の巨匠、スパイク・リーが怒りをあらわにして会場から立ち去ろうとしたんです。本作が白人目線の救世主的な物語として描かれているのではないか、という一部からの根強い批判があったからなんですね。視点によって見え方が変わるという、アメリカの根深い人種問題を感じさせる映画界の有名なうんちくです。
現代ハリウッドの潮流?LGBT要素の描き方についての本音
ただ、物語の途中でシャーリーのLGBTまわりの話もいれてくるところが今のハリウッドぽいけど、なんか、ちょっと個人的にはよくわからなくなったなー、というのが正直な感想です。
実際のドクター・シャーリーは自身のプライベートを徹底的に秘密主義に貫いていて、身内ですらその辺りの事情は深く知らなかったそうです。映画のスパイスとして現代的な多様性のテーマをあえて盛り込んだのだと思いますが、本筋のテンポ感からすると少し唐突な印象は否めません。
まとめ:モヤモヤを吹き飛ばす至高のロードムービー
人種差別やセクシャリティなど複雑な要素を抱えつつも、純粋に一本の映画として見れば、二人の掛け合いは文句なしに最高です。背景にある時代背景や賞レースの裏話を知っておくとさらに深みが増しますが、見終わった後には無性にフライドチキンが食べたくなる、そんな不思議な魅力を持った大正解の作品でした。
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