男のヒットマンが、無理やり性転換されて怒って暴れる映画
「レディ・ガイ」みてきました。
作品紹介
あらすじ
殺し屋、フランク・キッチンは銃撃戦の最中に意識を失う。見知らぬホテルのベッドで目覚め、全身の包帯を取った瞬間、鏡の前で愕然とする。そこに映るのは、女性の姿になった自分だった。性転換手術を施されたフランクは銃と色気を武器に、復讐に立ち上がる。(映画ナタリーより引用)
所感
度肝を抜く全裸男の正体は?CG技術が生んだ怪演
冒頭からいきなり男性器丸出しのシーンが飛び出して度肝を抜かれます。R15+指定とはいえ、日本の劇場でここまで堂々と描写されるようになったのかと感心しつつ、画面に映るヒゲ面の男に見覚えが……。「これ、ミシェル・ロドリゲスにそっくりだな。いくら特殊メイクとはいえ似た俳優を探してきたのか?」と思いきや、なんと本人が演じていて二度びっくり。CGや特殊メイク技術の進化を感じる反面、『ウォッチメン』のDr.マンハッタンを観たときのような奇妙な衝撃を思い出しました。巨匠ウォルター・ヒル節は控えめ?期待と少しズレた作風
メガホンを取ったのは『48時間』や『ストリート・オブ・ファイヤー』で知られるアクション映画の巨匠、ウォルター・ヒル監督。
80年代の骨太アクションやバディものを期待して観ると、本作のノリは少々肩透かしを食らうかもしれません。男の殺し屋が女性の体に改造されてしまうという突飛な設定ながら、コメディやバディ路線には振らず、アメコミ調のカット割りを挟んだハードボイルドな復讐劇として淡々と進行します。
シガニー・ウィーバーの独白と不発に終わった心理サスペンス
物語は、精神病院に収監されたシガニー・ウィーバー演じる狂気の女医の独白形式で進みます。「フランクの存在そのものが妄想なのではないか?」という思わせぶりな仕掛けが散りばめられているものの、それが巧みな伏線として機能するわけでもなく、予想を裏切るどんでん返しや強烈なカタルシスもないまま幕を閉じてしまうのが惜しいところ。深掘りできそうな心理サスペンス要素と単純明快な復讐劇のどちらにも振り切れず、オチの弱さに繋がってしまっています。
求めていたのは脱ぎっぷりより超絶アクション!
ミシェル・ロドリゲスは全裸の体当たり演技で強烈なインパクトを残してくれますが、ファンとしては肉体美の露出よりも、『チョコレート・ファイター』のジージャーや『アトミック・ブロンド』のシャーリーズ・セロンのような、泥臭くキレのある超絶アクションで体を張ってほしかったのが本音です。
小難しい精神科医の語りを排して、いっそストレートな痛快アクションに振り切っていれば、もっと素直に楽しめる快作になったのではないでしょうか。とはいえ、相棒となるヒロイン役のケイトリン・ジェラルドがキュートで魅力的なアクセントになっていたのは嬉しい見どころでした。
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