映画日記「ブリムストーン」原題「Brimstone」


子役だったダコタファニングがお母さんってなんか感慨深い「ブリムストーン」見てみきした!

作品紹介

予告

あらすじ

小さな村で助産師として働く女性リズ。年の離れた夫や2人の子どもたちと幸せに暮らしていたが、ある事情から言葉を発することができずにいた。そんなある日、鋼のような肉体と信仰心を持つ牧師の男が村にやって来る。牧師から「汝の罪を罰しなければならない」と告げられたリズは、脳裏に壮絶な過去をよみがえらせ、家族に危険が迫っていることを伝えるが……

所感

有名俳優の熱演と予想を裏切る展開

ミニシアターでの上映作品でありながら、ダコタ・ファニングやガイ・ピアースといったかなり有名な俳優陣が出演している点が気になり、本作ブリムストーンを鑑賞してみました。 ダークよりの王道な西部劇を想像して観に行ったのですが、実際は狂気に満ちた変態牧師が執拗に迫りくる、かなり後味の悪いサスペンススリラーという予想外の内容でした。 ガイ・ピアースの圧倒的な怪演と、現代パートでは言葉を発しないダコタ・ファニングの表情のみの演技は素晴らしかったものの、正直なところ鑑賞後にどういう感情を抱けばよいのか戸惑ってしまうという感じでした。

賛否両論?高評価レビューと自身の感覚のズレ

映画レビューサイトなどを眺めてみると、本作は全体的に比較的高評価を得ているんですよね。 ただ、最近の映画サイトのレビューを見ていると、以前鑑賞したイタリア発の異色ヒーロー映画皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグの時もそうでしたが、世間の評価と自分の感覚との間にかなりのズレがあるのを感じます。 今回の鑑賞後の疲労感は、レオナルド・ディカプリオ主演のサバイバル映画「レヴェナント:蘇えりし者」を観た時の感覚に近いかなーと思います。大自然の過酷さや人間の恐ろしさを突きつけられる重苦しさが共通しているのかもしれません。

知っておきたい制作秘話と時代背景

ここで少し本作のうんちくを挟みますが、メガホンを取ったオランダ出身のマーティン・クールホーヴェン監督は、1955年の名作サスペンス映画「狩人の夜」から強いインスピレーションを受けて脚本を執筆したそうです。狂信的な牧師というキャラクター設定などに、そのオマージュが色濃く反映されています。 また、本作は全4章の構成に分かれており、時系列をパズルのように前後させながら主人公リズの壮絶な過去を紐解いていくという、非常に練られたミステリー要素も持ち合わせています。 時代設定としては名作ドラマの「大草原の小さな家」とほぼ同じ19世紀のアメリカ開拓時代なので、あの牧歌的な世界の表と裏みたいな感じで合わせて観てみるのもいいかもです。

まとめ:もっとB級テイストでも良かった?

映像の作り込みやストーリー構成は非常に丁寧で、2時間半近い長尺であっても途中で眠りに落ちるようなことは一切ありませんでした。 ただ個人的な好みで言えば、こうしたエログロ要素の強い題材を、ちょっと格調高く見せようとする演出にはなじめない部分があります。 テーマが重い分、いっそのこともっと短くまとめて、B級映画っぽくバカバカしくやってほしいと思いました。148分という上映時間は、この重苦しい世界観に浸るには少々長すぎると感じたのが率直な感想です

0 件のコメント :

コメントを投稿