映画日記「リヴォルト」

「リヴォルト」
「リヴォルト」
予告編の時点で、なんとなく嫌な予感はしてましたが、第9地区のスタッフが!
的なよくあるキャッチにふらふら吸い寄せられ「リヴォルト」みてきました!
(しかも、僕の勘違いでスタッフはまったく違う人間でした!)

作品紹介

予告

あらすじ

男が目を覚ますと、そこは留置所らしき檻の中。外から聞こえてくるのは銃声と爆音。壁の隙間から外に目をやると、爆風の中、軍用機が何モノかの攻撃を受けて墜落しようとしていた。一体何が起きているのか?それ以前に、男は自分が何者なのかすら思い出せないことに気付く。隣の房にいた女が男に告げる「我々は侵略された」のだと。すると突然、武装した男たちが留置所に押し入ってくる。女に乱暴しようとしたそいつらを、男は圧倒的な武力を持って制圧する。どうやら男はアメリカ軍の兵士だったらしい。だが、檻の外に出た男の目に飛び込んできたのは、見たこともないロボットが、逃げ惑う人々を虐殺する光景だった。果たしてこの地球に何が起こっているのか?男は、医者だと名乗る女と共に決死の逃避行を開始するー。 (AMAZONより引用)

所感

南アフリカの荒野が舞台!第9地区を彷彿とさせる泥臭い世界観

本作の舞台はアフリカの荒野と小汚いバラック。このビジュアルを見ると、多くのSF映画ファンはニール・ブロムカンプ監督の傑作SFを思い浮かべるはずです。

実際、本作もその泥臭いドキュメンタリー的な世界観を狙っている節があります。記憶喪失の主人公と女医というロードムービー的な展開も相まって、序盤のツカミは決して悪くありません。

しかし、突如飛来する謎の大型母船や人間を吸い込む描写など、ストーリーもビジュアルも過去の名作SFの要素を寄せ集めた感が否めないのが本作の惜しいところです。

圧倒的なスケール不足?世界侵略ロサンゼルス決戦やスカイラインとの比較

現代の侵略SF映画といえば、世界侵略ロサンゼルス決戦やスカイラインといった2010年代のヒット作が挙げられます。本作もその系統の王道展開を期待させますが、残念ながらスケール感や映像の説得力では遠く及びません。(ちなみにスカイラインは映像美に全振りした尖った作品拠でした)

派手な市街戦を期待すると肩透かしを食らいます。登場する巨大ロボット兵器の攻撃方法は、人間を一人ずつ律儀に消去していくという非常に地味な仕様です。怪獣映画なのに怪獣がなかなか出ないモンスターズのような、戦闘描写の少なさとじれったいすかされ感があります。

ツッコミどころ満載の演出とエイリアン2へのオマージュ

思わせぶりな謎を引っ張るだけ引っ張って、結局回収せずに終わるエンディングには思わずツッコミを入れたくなるでしょう。さらに、兵器による消滅描写の矛盾点も見過ごせません。連鎖的に消滅していく(この設定も微妙)はずなのに、主人公が消えゆく兵士から銃を受け取ってもなぜか無事であるという設定のガバガバ具合は、愛すべき映画の証とも言えます。

終盤に唐突に挿入される、負傷した女兵士のしんがり自爆シーンは明らかにエイリアン2へのオマージュ(パクリ?)ですが、物語の疲弊感も相まって少々蛇足に感じてしまうかもしれません。

配給はまさかのアルバトロス!C級SFとしての正しい鑑賞法

エンディングを迎えてふと気づくのが、本作がB級・C級映画の宝庫として名高いアルバトロス配給作品であるという事実です。アルバトロスといえば、秀逸なパッケージデザインとキャッチコピーで日本の映画ファンを数々翻弄してきた伝説的な配給会社。これを知れば、数々のツッコミどころや謎の既視感もすべて腑に落ちます。

王道のハリウッド超大作を期待するのではなく、アルバトロスが仕掛けるSF作品として斜に構えてツッコミを入れながら楽しむのが、本作の最も正しい鑑賞スタイルと言えるでしょう。

なんか、「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」につづきこれもスカひいた感じかなー。

SF好きならギリギリ楽しめるかもしれませんが、DVDで真面目に通し見するのは少し覚悟が必要かもしれません。




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