予告
所感
B級に見せかけた隠れた傑作!
「ハムナプトラ」のスティーヴン・ソマーズ監督作品、「オッド・トーマス」みました!
これは、今年の大あたり1本目。
正直、そんなに期待もせず“B級っぽいけど暇つぶしに…”というテンションで見たのですが、これが面白い。
ストーリーのテンポもよく、キャラクターもみんな魅力的。
何より、最後まで一気に見せきるバランス感覚が抜群です。
そしてラスト──ハッピーエンドだと思いきや、静かに胸を刺すような結末。
いわゆる“B級ホラーあるある”のびっくりドーン!展開ではなく、切ないけど前向きな余韻を残す終わり方に感心しました。
キャストも粒ぞろい
主役のアントン・イェルチンがとにかく良い。
「スタートレック」のチェコフ役でおなじみですが、実は「ターミネーター4」でカイル・リースを演じていたんですね。
見ていてもまったく結びつかなかった…それくらい役ごとに印象が違う俳優です。
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| 「T4」カイル役のアントン |
ヒロインのアディソン・ティムリンも初見でしたが、文句なしのかわいさと存在感。
そして脇を固めるウィレム・デフォーは、もう出てるだけで映画が一段格上がるレベル。
顔のインパクトが一番の理由ですが。
知る人ぞ知る短命公開…!
驚いたのが上映形態。
大阪ではブルク7の1館限定、しかもたったの1週間公開。
てっきり先行ロードショーだと思いきや、本当にそれだけの短期上映だったようです。
(どうやら“大人の事情”があったらしい……。)
ただ、それだけの扱いなのがもったいない。
内容的にはもっと広く知られていい、掘り出し物系の快作でした。
原作と今後への期待
原作は「スティーヴン・キング」と並んで人気のD・R・クーンツ。
今回は原作未読でしたが、映画を見てすぐ「これは読まねば」と思いました。
ラストもどこか“続きありそう”な締めで、続編を期待したいところ。
(またしても“大人の事情”が気になるけれど…)
まとめ
ホラーでもサスペンスでもなく、コメディでもない。
それら全部をうまくブレンドした「異色のエンタメ」。
スティーヴン・ソマーズ監督らしいテンポとユーモアが効いていて、見終わったあとも妙に心に残ります。
すでにDVDも出てるようなので、お暇な夜にじっくり観るのにぴったりの一本。
B級気分で見たら、思いがけず心を持っていかれること間違いなし。
蛇足の一本
さて蛇足の一本は、D・Rクーンツつながりで「スティグマ 邪神降臨」(原題は「The Servants of Twilight」)。
D・Rクーンツの作品は、「ウォッチャーズ」「デモン・シード」「ファントム」「ハイダウェイ」等
結構映画化はされてはいるのですが、今回のような一級作品になることが少なく
(そもそも最初からローバジェット)、僕みたいなマニア以外に薦にくいのが現状です。
そんな中ドラマ色が濃く低予算差が表にでにくいこの作品を紹介しようと思います。
内容は、
息子を新興宗教団体から悪魔認定された母親が、
助けを求めた探偵ともに逃亡の旅を続けるという
そんな作品です。
落ちも含めてこの手のプロットはよくありがちですが、
CGや造形で勝負してない分。おちまで含めて丁寧にできていて安心して見れます。
「オッドトーマス」あわせて、眠れない夜にどうぞ・・・といいたいところだったんですが
アマゾンみてもヒットしないところをみるとDVD化されてないんかな。
もし、レンタルで見かけることがあれば是非!


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