作品紹介
予告
あらすじ
数千万人が犠牲となった異星人との戦いにより、人類は次の攻撃に備え優秀な少年たちを選び軍事訓練を続けていた。 国際艦隊のグラッフ大佐は、宇宙戦争を終わらせるものとして若き戦士エンダーを次世代の指揮官に育てていくが…。(出典:Amazon)
所感
単なるSFアクションではない!原作が持つ深いテーマ性
本作の原作は、SF界の最高峰であるヒューゴ賞とネビュラ賞をダブル受賞するという、史上初の快挙を成し遂げた「オースン・スコット・カード」の伝説的小説です。
そのため、単なる筋肉系の派手なドンパチ映画にとどまらず、少年たちに過酷な運命を背負わせる戦争の残酷さや、組織の思惑など、深く考えさせられるテーマが根底に流れています。物語の大部分を占める少年たちの訓練模様も、彼らの心の葛藤が丁寧に描かれているからこそ、退屈することなくぐいぐいと引き込まれました。
ゼロ・グラビティに劣らない、圧倒的な無重力映像美
地味な訓練ばかりかと思いきや、映像クオリティは超一級品です。バトルルームでの無重力描写や、ラストにかけての戦闘シーンは、あの名作「ゼロ・グラビティ」にも引けを取らないほどの臨場感とド迫力。
全体的にアクの強さは控えめで、ハリウッド大作らしい安定感があるため、SF初心者からコアなファンまで万人におすすめできるバランスの良い良作に仕上がっています。映画を観終わった後、評価の高い原作小説のほうもぜひ読んでみたい、と思わせてくれるだけの魅力が詰まっていました。
監督の経歴に隠された、南アフリカ出身クリエイターの勢い
監督を務めたギャヴィン・フッドは、前作で「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」を手掛けた人物ですが、実は過去に「ツォツィ」という作品でアカデミー賞外国語映画賞を受賞している激渋の実力派でもあります。
そして面白いことに、彼は「第9地区」で世界を驚かせたニール・ブロムカンプ監督と同じく、南アフリカのヨハネスブルグ出身。最近の映画界における南アフリカ出身クリエイターの勢いを感じずにはいられません。
ちなみに、ラストシーンの余韻は、往年のSF名作「第5惑星」に通ずるような、どこか救いや希望を感じさせる終わり方でした。こんなことを書くと、当時を知る映画ファンにはネタバレになってしまうでしょうか……(笑)。
蛇足の1本
ということで蛇足の1本紹介は「第5惑星」
「ネバーエンディングストーリー」のウォルフガング・ペーターゼンが
その翌年に撮ったSF作品です。
80年代ということで映像がすごいわけではないですが
SFでなくても成り立つテーマを丁寧にとっているので
今みても十分鑑賞に耐えると思います。
当時のスタートレックとか好きな方で見てない方には、お勧めの一本です!
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