
コリン・ファレルの「トータル・リコール」見てきました!
90年代、シュワちゃんと、バホーベン監督全盛期に制作された
同名タイトル「トータル・リコール」のリメイクです。↓
今回は、リメイクっていっても
先日のスパイダーマンと違って、前作から結構時間経ってるし
俳優も筋肉マンのシュワルツネッガーから
ちょっと線の細めの
コリン・ファレル主演でイメージもだいぶ変わってる感じなので
B級だろうという気持ちでハードルはあげないようにしながらも
いろいろと、期待してしまう部分がありました。
で、感想はというと・・想像以上によかった!
前作のストーリーにはだいたいは、沿ってたけど
世界設定が一新されていて、リメイクといえど結構新鮮。
前作での、地球と火星の関係が
オーストラリアとヨーロッパの関係に置き換えられていたり
さらに、それらを結ぶ移動手段が面白くて
「theFall」と呼ばれるその名のごとく、どでかいビルが穴に落ちるだけみたいな乗り物で
自由落下+慣性で移動してしまう(オーストラリアとヨーロッパはちょうど反対側なので) 代物で、
物語にも大きく関わってきます。
こんなん↓
そんなんで、地中のコア近くを無事に通り過ぎることができるのか?
アッツアッツのはずやのに、窓あけたらあかんやろ!
とか野暮な事は突っ込みはなし!
かっこよくて、面白ければいいんです!
それと主役のイメージチェンジもよかったね。
シュワルツネッガーが、実はむちゃくちゃ強かったと言われるよりも
(そらあんた実はとか言われなくとも強いやろって・・)
コリンファレルが、実は訓練受けてて強かったと言われるほうが
なっとくできるもんね。
それとは対象に 前作ではシャロンストーンが演じた偽妻役を
ケイト・ベッキンセールが演じてるのは
前作のエロ怖いイメージを変えず、さらに執念深さと強さが増してるのもいいです。
残念なのは、その恋人リクター役(前作では名傍役マイケルアイアンサイドが演じる)
が、存在すらなくなってしまったのはちょっと悲しいところでした。
(ただその分、ベッキンセールが多めに暴れまくってくれてますが・・)
序盤、化けの皮がはがれる前は、かわいいかわいい奥さん。
しかし、正体がばれた後のぶち切れようは
全国のお父さん達も自分の奥様に重ねて見てみると
また一段と怖さが増すのではないのでしょうか。
他にも手の中に埋め込まれた電話で、ガラスに触れる事でテレビ電話として会話したり
室内に大量のセンサーを打ち込んで外から内部の様子をスキャンするアイボールとか
細かいSF的なギミックも面白いのね。
ちょっと、前作を意識していろいと設定を変えたせいか
よりつっこみどころ増えてしまってますが
単なるリメイクで終わらせないためのがんばりと目をつぶり
拍手を送りたいと思います。
また本作品は、前作”映画”の「トータルリコール」のリメイクになるため
原作小説である、フィリップ・K・ディックの「追憶売ります」とは
伝言ゲームみたいに、どんどんかけ離れた作品になってます。
めちゃくちゃスッゲー作品ではないですが
良作佳作SFとして勝手に認定してあげたい一本でした。
さて、今回の蛇足の一本は
旧トータルリコールを監督したポール・バホーベンつながりで
「Flesh and Blood」
この人の作品って、最初はどぎつくてちょっとなーって感じなだけど、
あとから、なんか気になってまた見たくなるという
天下一品のような味を持っていると思うのです。
で、この狂気のオランダ人監督のハリウッドデビュー
1 作目であるのがこの「Flesh and Blood」なのです。
日本では、未公開なので認知度は低いかもしれませんが
テレビでは、「炎のグレートコマンド/地獄城の大冒険」として流れました。
中高校生の頃に、予告でコナンザグレートみたいな中世ファンタジーもんか
と思っていていざみたら、びっくり。
戦闘シーンは、今でこそ血しぶきとか普通だけど、当時にしては妙にリアルでグロく
何よりも、こまったのは妙にエロイ事(若かりしジェニファージェイソンリーやった)。
当時、○曜洋画劇場と言えば
家族で飯食ったあと、そのままなの流れで見るのが普通だったので、
こういうのがあると
なんとなくお茶の間にいづらい空気が流れるのねー。
わかってれば、最初から自分の部屋でこっそりみてたのに・・。(途中からは、なんか自分の部屋には行きにくいのよねー)
で、内容はというと、なんかしらろくでもないならず者達が
姫さん誘拐して、王子が奪還にくるというような話。
これだけだと、よくある話っぽいけど
描写がとにかくどぎつく、
ならず者もたいがいなんだけど、王子もたいがいで
疫病に感染した犬を切り刻んで水場にほり込んで
ならず者を病気にさせるとか、当時のファンタジーの王子像とはかけ離れた
姑息な戦い方に衝撃を受けた記憶があります。
とにかく、一切きれいごとないストーリー展開が、
(でてくるやつみんなろくでもない!)
最後には妙にすがすがしく思えてしまうのこの監督の才能なのでしょう。
(ショーガールもおんなじような印象やったなー。)
この作品が起爆剤となってかどうかは知りませんが
彼は一気にスターダムへと上り詰め
常人なら、ちょっとためらうどぎつい描写を
ピョンと飛び越すキチガイじみたエログロ才能を一気に開花させました。
グロ方面は、「ロボコップ」「スターシップトルーパーズ」等で
エロ方面は、「氷の微笑」「ショーガールへ」で発揮されました
この作品は、そのエログロ両方の要素を合わせもった
すばらしく、かつろくでもない作品と言えるでしょう。
そういう意義深い作品なので、僕はこの作品をもう一度見てみたいと思い
DVD屋で探すのですが、出会ったことがありません。
調べてみると邦題も変わってるらしく
「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」
とのこと。
あ、まったっく大冒険なんてしないので(そもそも地獄城なんてでてこない!)
こっちの題名のほうがあってるね。
けど、どっちにしても見つからないのです。
ということで、また蛇足のほうが長くなってしまいましたが、
万が一見つけられた方がいたら、是非ご一報を!
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