ミニシアター系だし、まーこれなんの映画やねんという人のほうが多いと思うけど
福島菊次郎さんという超高齢の写真家さんのドキュメンタリーなんですね。
ちょうどこの映画、原発事故のあとに絡めてきたこともあって
その辺の暴露話とかでもあるのかと思いましたが
(もちろん事故現場に足を運ぶ話もでてきますが)
そういう系統の映画ではなく、あくまで主役は写真家の福島菊次郎氏。
自身の信念に基づいて年金さえも受け取りを拒否し
報道し続ける福島菊次郎氏の生き様はには頭がさがりますが
同時にそこまでするかという気持ちも。
もう少しずるがしこくなってもいいのにと思う反面
頑なに拒み続ける福島氏の心の強さもかっこいい。
なんかそんな感じで彼自身への共感は見てる間揺れ続けました。
ただそういうのと別に、広島原爆投下後のリアルな話はとても興味深い。
原爆調査委員会による放射線障害の研究、
さらには被爆者遺体の買取、解剖実験を行った数は数千体に上るという。
さらに、そんな惨状に蓋をかぶせるかのような
原爆スラムを平和公園に変えてしまう政策などみてると
以前のんきに平和公園をぷらぷらしたことを思い出し
複雑な心境になります。
不都合な真実的歴史な部分は重いですが、異常に元気なじいさんの人生は
ある意味ぶっとんでて笑えますので(制作人は笑わす気などないでしょうが)
その辺のバランスで楽にみれる映画ではないでしょうか。
信念をもって生きればば、福島菊次郎さんのように元気に生きれるんだと
そういう風にも思えて、ちょっと元気をもらいました。
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