| キャビンポスター |
作品紹介
予告
あらすじ
古びた山小屋を訪れた大学生の男女5人が、地下室で古い日記を見つけ、何者かに襲われる。パニックに陥っていく彼らを、別の場所で謎の一団が監視していた。やがて、若者らとその一団をめぐる秘密が明かされていく。 (出典:Amazon)
所感
ホラーの裏側を覗いてみたら・・
キャビンと聞くと、数年前に観て衝撃を受けた『キャビン・フィーバー』を思い出してしまうのですが(なぜパート2まであったのか、いまだに謎です…)、今回はいい意味で裏切られました。
これは面白い!
ぱっと見は“ありがちなB級ホラー”。
けれど、実際には数あるホラー映画へのオマージュとパロディを詰め込んだ、知的かつ破壊的なメタホラー。
アメコミ映画を別角度からぶっ壊して見せた『キック・アス』を初めて観たときのような衝撃を受けました。
あらすじ
夏休み。
湖畔近くの別荘に遊びに行く若者5人(男3・女2・一人余る!)。
地下室で見つけた古びた日記。
そこに書かれた呪文をうっかり唱えてしまい――
“庭よりよみがえりし何か”に襲われる…。
お約束中のお約束。
しかし本作は、ここからが本番です。
ホラー映画あるあるに答える作品
・なぜあんな危険な山奥にわざわざ行くのか?
・なぜ「絶対言っちゃダメな呪文」をわざわざ読むのか?
・なぜエロカップルはまっさきに殺されるのか?
これらの「ホラーあるある」を“設定上の必然”として見事に説明してくれるのが、この映画の面白さ。
つまり、あの“おバカ行動”には理由があったんです。
それを暴いていく展開が、笑えて怖くて、ちょっと切ない。
ホラーを何本も観てきた人ほど、ニヤニヤが止まらない構造になっています。
スタッフ&キャストが妙に豪華
主演には『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース。
脇にはなんとシガニー・ウィーバーも登場(またしても『宇宙人ポール』みたいな役どころ)。
さらに脚本には『アベンジャーズ』や『LOST』の制作陣が関わっていて、
“ホラーを愛する一流クリエイターたちが、全力で遊んで作った映画”という感じ。
B級どころか、意図的にB級の皮をかぶったA級メタホラーです。
オマージュのごった煮、そして地獄の大団円
『死霊のはらわた』『スクリーム』『ヘルレイザー』『13日の金曜日』『悪魔のいけにえ』…
思わず「あ、これあれだ!」と口に出してしまうような引用のオンパレード。
前半:よくあるホラー。
中盤:世界の仕組みを解き明かす謎解き。
後半:モンスター大宴会の狂乱フィナーレ。
という三段構成で、観ていてまったく飽きません。
個人的には、高橋洋監督の『発狂する唇』をふと思い出しました。
(骨子もオチも、実は結構近いかもしれません。わかる人、いるかな?)
まとめ
『キャビン』は、ホラーの“裏側”を覗いてみたら、
そこには人間の欲と儀式と笑いがごちゃ混ぜになった“メタ地獄”が広がっていた――そんな作品です。
ホラーが苦手な人にはちょっと刺激が強めですが、
ジャンル映画を愛する人なら絶対楽しめる一本。
ぜひ家族で!
……とは言いません。
【プチうんちく】
脚本のドリュー・ゴダードは、過去作「クローバーフィールド/HAKAISHA」などで独特の群像劇センスを発揮しています。
つまりこの人、「カオスを設計する天才」。
『キャビン』はその才能の原点が詰まった、ある意味ドリュー版“ホラーの裏マニュアル”なのかもしれません。
蛇足の紹介
さて、蛇足の紹介映画は冒頭でも触れた「キックアス」。
これ何度も一押ししてますが、再度押しときます。
めちゃくちゃ笑えるし、ちょっと感動もしてラストも壮快!
2010年だけでなく、これまで見た映画ででもTOPクラスの面白さ!
アメコミが好きな人はもちろんのこと
そうでない人も、オススメできる1本です。
もうすぐパート2もくるようですが
多分1は超えれないだろうなーとハードルさげながらも
期待します!
(やっぱヒットガール主役みたいな感じかなー)
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