映画日記「ダークナイト ライジング」

バットマン3部作完結編「ダークナイト ライジング」見ました!
原題は、「The Dark Knight Rises」ということで、
あいかわらず邦題というのは、こう手を加えるのかわかりません。
仮に英語圏の方とこの映画話す機会があったとしたら
確実に原題も同じと思って言っちゃうよね。

どうせ変えるなら先日の「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」くらいにして欲しいもんです。
今回もそれ風にするなら「バットマンVS恐怖の地下テロ軍団」とか。

さてそんあ題名の話はさておき中身の話ですが
えーです!
2時間40分という大作なのに、時間を感じさせません。

内容は、前作から八年後
あえて汚名をかぶり、隠居していた(というより引きこもり)
バットマンことブルースウェインは
メイドになりすました女泥棒キャットウーマンからネックレスを盗まれる。
彼女を追う中で、ウェインはコッサムシティの地下にうごめく
強大なテロ組織とそれを統括するベインの存在に気づき
再びマスクをかぶる決断をする。
そして、その戦いの中で彼らの存在が
自分のルーツにもつながっていることに気づいていく・・

という感じなのですが

まあ、とにかく 最初からおもろいし、
山あり谷ありという作品というよりは
高い高い山をどんどん登っていく感じで
終わりに向かって、ぐんぐんと面白くなっていきます。

中盤、諸処の事情によりバットマンがあんまり活躍しなくなりますが
その間は、ゲイリーオールドマン演じるゴードンと警察軍団ががんばります。

他のヒーローものでは、お馬鹿扱いされがちな警察が
過酷な状況の中で団結していく姿、戦いに挑む姿がすごくええのです。
この辺のシーンでは、ゴードンとその部下がほぼ主役状態です。

バットマンって、他のヒーローものと違って
普通の人なので(敵もだけど)こういった周りの人にも焦点があたるところがええのね。
(それ故に、鉄塔の上から町を見下ろすシーンなどでは、
これ一生懸命登ったんやろかとか疑問はわきますが・・)

マスクをかぶるのかということについても
ただ自分を隠すためだけでなく
誰でも、バットマンになれるからという部分が
「Vフォー・ヴェンデッタ」みたいで、かっこえーのねー。
あっちもまたみたくなったよ。
また、この部分はお話の大きな伏線になっていて
ラストにつながっていくわけですが・・・

ノーラン監督の作品って、こういったわかりやすいものから
さりげあいものまでたくさんの伏線をはって
ラストにむかって一本の線に収束させていくところが
見てて気持ちいいんよねー。

音楽も重厚で盛り上げてくれるし
随所に予告編でもかかってる
「登れ」という意味の、みんなのかけ声
「ちんちん、ばらんばらん!」(※俺にはそう聞こえるだけです)
が、「アキラ」のラッセイラみたいに
終わった後も、妙に耳に残りました。

まあ、とにかく3部作完結編にふさわしい
文句ない大作でした。

さて、毎度の蛇足映画紹介です。
この作品、公開ではなで銃乱射事件がおこり、
一時上映を見合わせるなど、ケチがつきちょっと心配になりましたが
そんなもんぶっ飛ばす、すばらしいできでよかったんだけど
(映画の影響うんぬんいう馬鹿がいたとしたら
銃をうちたいやつはそういう馬鹿を撃ちに行ってください。)。

で、この前その話を知人としていて知ったのですが
乱射事件のあった、オーロラという場所またコロラド州なんですね。
さすが、スーパーマッケットで弾丸の買えた町。

なんのこっちゃという人は、
映画「Bowling for Columbine」を是非みてください。
コロンバイン高校の銃乱射事件について深く掘り下げたノンフィクション映画です。
題名のセンスもよくて、おもしろい皮肉が込められています。
その意味が知りたければ、是非見てみて下さい!
この映画によってKマートは弾丸の販売を止めました。
ノンフィクション大丈夫な人は、是非ご覧あれ。

0 件のコメント :

コメントを投稿