映画日記「日本で一番悪い奴ら」


稲葉圭昭による実話本『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』原作の 「日本で一番悪い奴ら」見てきました!

あらすじ

柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。裏社会に入り込んでS(スパイ)をつくれという、敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。こうして危険な捜査を続けていった諸星だったが……。シネマトウディより引用

所感

実話が元になってるお話ということですが、そもそも「稲葉事件」という事件すらあまりよく知りませんでした。ただ、実話といわれてもあまりにもぶっ飛んでる話に思え、映画を見た後どのへんが誇張されているのかちょっともろもろ調べてみたんだけど、ほんとすごい事件なんですよね。時間的にも昔の話と思いきや2000年代にはいってからの事件ということで、そんなに昔の事件でもなく、ちょっと関連本を読んでみたくなりました。

とくにWikipdediaの記述にもあったこの部分が強烈です。
2001年4月に警部へ昇進し、生活安全特別捜査隊へ異動するまでの8年間で、稲葉は約100丁近い拳銃を押収した。銃器対策課の元捜査員は、「稲葉! 今月も何とかならんか」と幹部がげきを飛ばすと、通常なら10回は捜査するところを、稲葉は数日後にいとも容易く拳銃を押収してくる、というやり取りが繰り返されていたと話している[13]。その多くは、誰が持ち主かわからないまま押収される「首なし銃」と呼ばれる拳銃であり[13]、そのほとんどが捜査協力者との裏取引で手に入れたものであった。後の公判で稲葉は、約70丁が捜査協力者から入手し、摘発を装ったものと述べている[15]。なお「首なし銃」については、1993年の銃刀法改正による「自首減免」制度が大きく影響している[12]。Wikipediaより引用
 劇中でもこの部分がクローズアップされてるのですが、要は押収実績をあげるために、警察が非合法に銃器を購入するというむちゃくちゃな話です。

劇中で描かれる主人公「諸星要一」は少し頭が悪いだけで、人から頼られる、慕われるタイプの人間。序盤は純朴な彼がどんどん悪に落ちていく疾走感(落下感?)、後半は落ちきった人間達のあがきが良く表現されていて、最後までだれない面白い作品でした。
出てくる役者さんもみな曲者で、すごくキャラが立っててよかったです。
特に僕は、外国人役の芸人デニスの植野さんと、ピエール瀧さんの役どころが気に入ってます。

「ミナミの帝王」とか「牛島君」とか好きな人にはお勧めです。
是非見てみてください!


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