「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」みてしまいました!
作品紹介
| 女ドラゴンと怒りの未亡人軍団(予告) |
所感
タイトルだけで映画館に走らせる、罪深いネーミングセンス
まず言いたい。
題名だけで、もう勝ち。
「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」って何?
もうこの時点で、こっちの理性は負けてる。
完全にアレです。
マタタビに群がる猫のごとく、私みたいな人間を呼び寄せる魔力がある。
予告を観た瞬間、頭の中はこう。
「うわ、絶対ヤバいやつやん」
「これは伝説の地雷映画か?」
「デビルマン級、北京原人級の“誰が止めろと言わなかったんだ”案件か?」
映画館へ向かう足取りは軽く、期待値は異常に高い。
もちろん期待していたのは、出来の良さじゃない。
ぶっ飛び具合。
常人には考えつかない狂気。
ツッコミが追いつかない映像体験。
そういう意味で、タイトルに賭けたわけです。
ところがどっこい、意外とちゃんとしてる
で、観てみたらどうだったか。
……ちゃんとしてるんですよ、これが。
ストーリーは一応、宋の時代の「楊家」にスポットを当てた内容で、
史実や伝説ベースの骨組みがちゃんとある。
ここで少しうんちく。
「楊家将(ようかしょう)」というのは中国でめちゃくちゃ有名な英雄譚で、
忠義の名門・楊家が国のために戦い、策略によって追い詰められていく話。
その派生として「楊家女将伝」は、男たちがいなくなった後、残された女性たちが戦う物語になっている。
つまり、素材が割と“ちゃんとした伝説”。
だから映画も、変にふざける方向へ転がらない。
アクションに至っては、わりと真面目。
ワイヤーで飛ぶ武侠的な要素はあるけど、過剰にファンタジーには寄らず、
隊列や武器を使った戦いもそれなりに見せてくる。
要するに、普通に映画として成立しちゃってる。
期待していたのは、そこじゃないんだ
ここで問題が発生します。
「タイトルに対して、内容がまともすぎる」
いや、出来がいいとかじゃないんですよ。
ただただ、タイトルが呼び込んだ狂気レベルまで届いていない。
結果としてどういう印象になるかというと、
ただ単に出来の悪い映画、というところに落ち着いてしまう。
これがいちばん微妙。
突き抜けてくれたら、こっちも笑って抱きしめられるのに。
中途半端に真面目で、中途半端に雑。
タイトルが期待させた分だけ、「あれ?」が積もっていく。
しかも、サービスカットすらないという潔癖さ
さらに言うと、これだけお姉ちゃんが出てくるんだから、
てっきりVシネ的な意味のサービスもあるのかと思ったわけです。
ほら、あるじゃないですか。
風呂場で無意味に水をかけ合うシーンとか。
スローモーションで髪をかきあげるシーンとか。
物語に一切関係ないのに、なぜか濡れてるシーンとか。
否。
おっぱいのおの字も出てきません。
これ、地味に驚きました。
タイトルはあんなに煽ってくるのに、中身は妙に健全。
なんなんだこの潔癖さ。
逆に信頼できるのかもしれないけど、
期待してた方向とは違うんだよなぁ……という気持ちが残る。
「配給会社にハメられた」感がすごい
結局、この映画でいちばん強かったのはタイトル。
こっちはタイトルに釣られて観に行ったのに、
観終わったあとに残るのは、
「うーん、これは完全に配給会社にハメられたな」
という敗北感。
いや、もちろんタイトルに釣られるほうが悪い。
だけど、あの名前はズルいって。
こっちの弱点をピンポイントで突いてくる。
そして、最強の救済策が存在していた
ちなみにこの映画、
ソラミミストの安齋さんと、みうらじゅんが
コメンタリーをやってるバージョンもあるらしいです。
しかも、感想の要約つぶやいたら、
劇場の方からご丁寧に「そういうバージョンありますよ」と連絡が来たというオチ。
ありがとうございます。
……でも。
お金払って2回も観ねーって!(でもありがとうございます!)
ここまで綺麗に言い切れるのも、ある意味この映画の功績かもしれません。
まとめ:タイトルは神。映画は微妙。でも話のネタには最高
「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団 楊家女将伝」は、
・タイトルに惹かれて観る
・想像してた狂気方向には行かない
・ストーリーもアクションも妙にちゃんとしてる
・結果、ただ単に微妙な映画として着地する
・でもタイトルだけで一生語れる
地雷映画を踏みに行ったつもりが、思ったより普通の地面だった。
そんな一本でした。
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