映画日記「ナイトメアメアリー」

作品紹介

予告



あらすじ


所感

デルトロらしい雰囲気があってよかったんだけど
個人的にちょっと残念だったのは、いつものデルトロ独特のクリーチャーが出てこない点。
「星新一」作品とか「世にも奇妙な物語」テイストで、因果応報的なお話を長編で描いていて、今作は超常系の話ではいんですねー。

変わりといってはなんですが、キャストが濃い。
デルトロの盟友「ロン・パールマン」は当たり前、それ以外もヘレデタリーで強烈な母を演じた「トニーコレット」、「ロードオブザリング」でエルフの女王ガラドリエルを演じた「ケイト・ブランシェット」、スパイダーマンの宿敵グリーンゴブリン役の「ウイリアム・デフォー」。
ほぼ皆、香川照之的濃い顔芸キャスト。
整った主役とヒロインの印象がどうしても薄くなってしまいます。
特に今回は「ケイト・ブランシェット」が怖かった・・・。

さて、今作は原作のある作品ということでちょっと原作のこと調べてみたんですが、
原作者「ウィリアム・リンゼイ・グレシャム」同名の「ナイトメア・アリー」のタイトルでハヤカワ・ミステリ文庫から出版されていて、

1947年モノクロの時代にすでに「悪魔の往く町(原題:NIGHTMARE ALLEY)」というタイトルで映画化されているんですね



こちらも一度見てみたくなりました。

終始ダークで、冒頭で張られた破滅的伏線に向かっていく主人公を見ているのは楽しいけど、なんだろクリーチャーのいないデルトロ映画は少しなにか足りない感じ。
人間同士のドロドロが結構あっさり演出されているというか、「アリ・アスター」監督の「ヘレデタリー」「ミッドサマー」で感じたようななんとも言えない人の気持ち悪さみたいなの感じられなかったなー。(感じさせないようにしてるのかもしれないけど)
そういう意味では、くどい俳優がそろってるわりに、全体としてはちょっとさっぱりしてる印象です。
決して面白くないということではないんですが、そういう印象を持ちました。

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