映画日記 絶対オススメ!!「きっとうまくいく」


毎度長時間のインド映画「きっとうまくいく」見てきました!
先に結論。むちゃくちゃええです!

作品紹介

予告

あらすじ

日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。(出典:Amazon)

所感

笑って泣けて、人生がちょっと軽くなる3時間

予告を見たときは「単なるおバカコメディかな?」と思っていたのですが……いやいや、まったく違いました。
重いテーマをしっかり扱いつつ、考えさせ、笑わせ、泣かせてくれる。
しかも3時間という長尺をまったく感じさせない構成。──完璧です!

原題は「3 idiots(3バカ)」というタイトル。
天才的な頭脳を持つランチョー、貧しく信心深いラージュー、そして動物写真が大好きなファルハーンの3人。
学生寮で共同生活を送る彼らの友情と、エリート大学に潜む社会問題を軸にした青春ドラマが描かれます。
物語は10年後、行方不明になったランチョーを探す旅とともに過去を回想していく構成。
この時間軸の行き来が実に巧みで、「スタンド・バイ・ミー」や「IT」のようなノスタルジーと謎解き要素を兼ね備えています。
最近でいえば「スラムドッグ・ミリオネア」にも通じるところがありますね。

ボリウッドの“くせ”を越えた、万人向けの傑作

インド映画というと、どうしても「くせが強い!」という印象を持つ人も多いと思います。
確かに、歌と踊りが突如はじまったり、3時間を超える上映時間だったりと、慣れていないとハードルが高い。
でもこの「きっとうまくいく」に関しては、その“くせ”が絶妙に薄まっていて、むしろ自然に感じられるんです。

お約束のミュージカルシーンもありますが、あくまで物語の流れの中で機能していて、
映画的に“止まる”感じが一切ない。
むしろ、時間経過や感情の変化をテンポよく見せるための演出になっているのでミュージカルが苦手な人でも、まったく問題なし!

ミステリー×コメディ×感動、三拍子そろったエンタメ

ミステリーあり、お笑いあり、感動あり。
しかも最後は爽やかで最高のハッピーエンド。
普段ハッピーエンドに辛口になりがちな私も、これは文句なしで拍手です。
観終わったあと、不思議と心が軽くなる映画でした。

ちなみに邦題の「きっとうまくいく」は、主人公のランチョーの口癖「きっとうまくいく(All is well)」からきていてこの邦題のほうがしっくりくる感じですね。

この言葉が、ただの口癖ではなく、生き方のヒントとして胸に残ります。

ちなみに、上映当時は平日の朝でもほぼ満員。
リバイバル上映も十分ありそうな勢い。
もし劇場で見られる機会があったら、ぜひ仕事を休んででも観に行ってください。
それくらいの価値あります!

「ロボット」に続き、ボリウッドの勢いを感じる一本。
笑って、泣いて、「All is well」とつぶやきたくなる、最高の3時間でした。

いやーこんなんにも良かったら予告にもついてた、
ボリウッド4シリーズ残りの3作品も楽しみですねー。

うんちく

この映画の主演アーミル・カーンは、インド映画界では“国民的俳優”でありながら、
作品選びに徹底的にこだわることで知られているようです。
彼が出る作品=間違いない、という信頼感があるほど。
そのこだわりが、この作品の完成度にも現れていますね。

蛇足

ということで、後味最高の映画だったので今回は
蛇足の映画紹介は無しですが、変わりに蛇足情報。
インド映画を紹介するゆるキャラ「ナン子ちゃん」をご存知ですか
怖えーよ。


※7/23追記
まだまだ公開延長中です!
8/2までは確定!その後もまだいきそう!
https://www.gardencinema.jp/umeda/current.php


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