久々にやってしまった・・。恐ろしいくそ映画です。
作品紹介
予告
所感
ファウンド・フッテージ映画の限界?長すぎる序盤と虚無の洗礼
本当に終わってる。
何が終わってるって、まずこの映画『アウトウォーターズ 裂けた砂漠』は、いわゆるファウンド・フッテージもののホラー映画なのだが、とにかく前半が絶望的に長い。 上映時間110分のうち、半分くらいはほとんど何も起きないのだ(地震はあるが・・)。
これ、しょうもないモキュメント映画にありがちな、見ず知らずの他人のどうでもいい私生活シーンを延々と見せられる地獄のパターンである。 ミュージックビデオ撮影のために砂漠へ向かう男女4人が、内輪ネタでキャッキャウフフしているだけの素人ホームビデオ。 機材の自慢だの、誰と誰がどうだの、どうしようもない日常が画面を埋め尽くす。
本来、優れたモキュメント作品であれば、こういう導入部分は極力短く切り上げるものだ。そして、各個人の性格や人間関係を、さりげない言動や態度だけで観客にサクッと説明しきってしまう。 しかし、本作はそれがただただ長い。ひたすらに長い。悪い予感しかしない!
(ていうか、これ飛行機を降りたところから話始めればよくない!?)
退屈の限界を突破して意識が飛びそうになったあたりで、ようやく待望の怪異が始まる。
画面が暗すぎ!謎すぎる懐中電灯の極小スポットライト
でもね、ここからが本番にして最大の地獄なのだ。 夜の砂漠で不可解な現象が起きるのだが、なんと主人公の持つ懐中電灯の光が異様にピンポイントすぎて、画面が暗すぎて何が起きているのかサッパリ見えない!
暗闇の中に、直径数センチくらいの丸い光だけがポツンと映っている状態。
(いや、いくらなんでもそんな焦点小さい懐中電灯つかうか!?)
わざわざ暗闇を照らすために持ってきたはずなのに、照らせる範囲が小銭サイズってどういうことだ。 画面暗すぎやろ!!と全力で突っ込むも、映画はお構いなしに奇妙な音と光をまき散らし続ける。 ピンボケのドアップ映像やら、血まみれの謎の描写やらが、よくわからないままフラッシュバックのように点滅しまくる。
(マジで何が映ってんの!?)
そもそもこのシチュエーション自体が不可思議だが、そんな視聴者の疑問もお構いなしに理不尽で不快な映像が続く。
おそらくですが、いわゆるよくあるループものを表現してるのだろうとは思うのですが
とにかくしんどい・・
途中退場者続出の本当の理由
ここで少し軽いうんちくを挟むと、この映画、アメリカのホラー専門サイトが運営するサービスで、今年最も恐ろしい、あまりの恐怖に嘔吐者続出!なんて大々的に宣伝されていたらしい。 ちなみに監督のロビー・バンフィッチは本作が長編初監督で、なんと監督から脚本、主演、撮影、編集まで兼任しているという凄まじいワンマンっぷり。 おそらく彼の頭の中にあるビジョンを100パーセント出力した結果が、このカオスなのだろう。
日本での公開時も途中退場者続出なんて煽り文句が使われていたけれど、観客が劇場から逃げ出したり嘔吐したりしたって噂、絶対にホラーとしての恐怖からじゃないと思う。 あの極小ライトが暗闇の中でチカチカ点滅する激しい映像酔いと、前半の極限の退屈さからくる体調不良だと私は睨んでいる。
ラストの展開も自傷行為やら何やらで完全に意味不明なのだが、ただひたすら不快なノイズと暗闇を見せられ続けた後に訪れる虚無感はハンパない。
普通なら、もし友人に『アウトウォーターズ 裂けた砂漠』の評価や感想を聞かれたら、全力で観るのを止めるだろう。
……いや、待てよ。 この110分に及ぶ絶望的な苦しみと虚無感を、自分一人で抱え込むのはあまりにもしんどい。 そうだ、この地獄は分かち合うべきだ。もし誰かに聞かれたら、私は満面の笑みで全力で推奨し、立派に道連れにしてやろうと思う。
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